ニューオリンズのレジェンドDr. Johnは天国で元気だろうか?~音楽を巡るわたしの旅①~

TEDxに登壇してみて、言葉の選び方ひとつで伝わり方もこんなに違うんだ!時代を代表するアメリカ人女性たちのような表現力に憧れる。ということで、今ミシェル・オバマの「マイ・ストーリー」を読んでいます。本をめくりながら過去訪れたホワイトハウス周辺と楽しかった旅に思い馳せます。2014年元旦にワシントンD.C.へのひとり旅。きっかけはその前夜のDr. Johnのカウントダウンライブに遡ります。そうだ!こんな朝はDr. Johnの音楽にのって出勤しよう。アルバムタイトルは「Gumbo」

2013年クリスマス休暇をNYで過ごすことにした私は現地で落ち合う予定の友達と連絡がとれずにいました。大晦日も間近になってやっと友人から連絡が!

友達「俺さ、12/31はD.CでDr. Johnのライブに出るんだよ。」

私「えー!Dr. John?今年(2013)グラミー賞をとったニューオリンズのレジェンド?!」

友達「そう!ひとみもきたら?ファンキーですっごく楽しいぜ」

いきなりおいでと言われても未知すぎる「・・・ど、どうしよう。」

本番前のミュージシャンを煩わせたくないので「じゃ!現地で」と言葉を返して電話を切りました。

友人とはベーシストのT.M Stevens。彼がBootsy Colins(ブーツィー)とサマソニへの出演で来日していた時にひょんなことから友達になったのでした。

T.Mはベースを志す人なら誰もが知っているミュージシャンで(T.Mのベースの教則ビデオが人気)常に陽気な彼は、若い世代に自分の創作の道のり、挑戦をたくさん話してくれます。

例えば、ジェームス・ブラウン(JB)のバンドで演奏していた時代、コーラスを務めるはずのバンドメンバーが交通渋滞に遭い急遽T.MがJBから代理を指名をされた時のこと。T.Mは躊躇して一度は断ります。JBが「いいからやってみろ」というので、いざやってみたら「おーいいじぇねえか」と認められそのことをきっかけに以降ソロでボーカルもやるようになったお話。ミュージシャンとしてのキャリアを切り開くためブロードウェイでベースを弾いていた時の話は愉快で、音符が読めないのに読めるふりをしてグルーブで演奏していたそう。すると指揮者に「『君、実は楽譜が読めないんだろ。楽譜以上に君の演奏は素晴らしいから楽譜をつけてあげるよ。弾いてみな』と言われて楽譜が読めるようになった。だからなんでも躊躇せずやってみることだよ」といつも明るく励ましてくれます。なんだか親戚のおじさんみたい。

私がNYに行き来するようになるとスタジオを見せてくれたり、収録に立ち会わせてくれました。

そんなT.MのワシントンD.Cでのライブの誘いに「うん」と言ったもののiPhoneも持っていない時代。地図もなく見知らぬ街に突然いく勇気も沸かない。どうしたものか、ベッドに横たわり想像を巡らせます。

「T.MのファンキーなベースとDr. Johnの共演・・・白熱するに決まってるよね!やっぱり行ってみよう!!」

カウントダウン前のタイムズスクエアの人混みを走り抜け電車に飛び乗ります。

続く)

※これからちょくちょく更新しますのでぜひ見にいらしてください。

映画製作に向けて過去を旅して題材を掘り当てることにしました。旅で出会った人たち、音楽、本、NY、映画、Netflix、女性の生き方、巡り会ったレジェンドたちから学んだこと、などなど。

プロフィール

川嶋一実
川嶋一実
週末女優-女優×製薬会社OL-
聖心女子大学卒。現役OLかつ国内外で舞台・映画出演の他、メディアでの執筆や聖心女子大学哲学科芸術学の授業で特別講師として招かれるなど活動の幅は多岐に渡る。
2011年人生の転機を求めてひとりニューヨークに飛び込み、翌年アメリカで舞台『HITOMI』に主演。
以降、女の二人芝居『たまことゆかり』(作:五戸真理枝/文学座)をプロデュース・主演したり、ドイツの報道番組に密着取材を受け独自のライフスタイルが紹介された。
TEDxTalksで「飛び込む力で自分の道を切り開く」をテーマにスピーチし、2020年に動画が公開される。今後は映画製作に挑戦。
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